米国9月8日の状況_ABBVについて他




■引き続きハリケーン&北朝鮮

 NYダウは前日比+13.01ドルの21797.79ドルとわずかに上昇しました。
 相変わらずハリケーンと北朝鮮の動向をにらんだ神経質な展開です。とはいえ、昨今売り込まれていた金融株、特に保険株の買戻しがあり全体としてはわずかに上げました。
 同日に目立った銘柄としては、前営業日に引き続きアッヴィが(ABBV)+4.33%と大幅上昇、ペプシコ(PEP)が-1.68%、ターゲット(TGT)が-1.97%などがありました。
 
 
■シーゲル銘柄の流れを組む優良銘柄だが

 上はアッヴィ(アブビーと読まれる場合も有り)の過去1年間チャートです。同社はアメリカの大手バイオ医薬品企業です。
 同社の設立は2013年とかなり若い会社ですが、実はアボット・ラボラトリーズ(ABT)からスピンオフした会社ですので、実質130年近い歴史があります。
 
 そして、重要な点はこのアボット・ラボラトリーズは1957年から2003年までのリターンがS&P500全銘柄中第2位(16.51%/年)という堂々たる成績を残している事です。(「株式投資の未来」(著:ジェレミー・シーゲル)による)
 要は、FANG銘柄みたいな最近よくあるポッと出の派手な銘柄ではなく、歴史に裏付けされた実績のある銘柄であるという事です。
 
 そんな同社の株価推移を見てみると、しばらくは緩やかに上がっていた物が最近になって暴騰した格好です。これは同社のアトピー性皮膚炎の経口薬が中期臨床試験で主要目標を達成したと発表したためです。一時期は「ヒュミラ(リウマチの薬)のパテント切れで危ないのでは?」と言われていた時期もありましたが何とか盛り返した格好です。




 製薬業界(ジェネリックではなく新薬開発をメインにしている所)は、言うまでも無く新薬を開発できるか否かが全てです。開発できれば新薬によって莫大な利益を上げられますが、開発出来なければその分野を諦めるか、他社の物よりさらに効果ある新薬を探し続けるかの2択です。
 そして、新薬開発は年々厳しくなっています。なぜなら新薬の開発というのは世界中の超大手製薬企業が最高のエリートと最高のコンピュータを使って虱潰しに化合物の効果を検証する、という方法だからです。
 ムーアの法則(※1)をもじった、EROOMの法則(※2)なんて言葉があるくらいです。今後は量子コンピュータみたいな技術的なブレイクスルーが無いと袋小路になるのではないか、というのが個人的な予想です。というワケで、過去素晴らしい実績だったのはもちろん事実ですが、今後はどうかな(つまり同株を買う気は無い)というスタンスです。
 
 ※1・・・集積回路上のトランジスタ数は18ヶ月で倍になる
 ※2・・・ムーア(MOORE)の逆読み。新薬の研究開発費は9年で倍になる
 
 
■書籍「マンガーの投資術」を読書中(3/4くらい)

 まだ読み切れていないです。が、書評は明日の予定。

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コメント

  1. […]  上はファイザーの過去1年間チャートです。同社は言わずとしれた製薬業界の超大手です。スイスのロシュや同国ノバルティスと世界1位の座を争っています(最近はファイザーが1位)  同社は製薬業界ということで、リスクは以前当ブログでも書いたアッヴィ(ABBV)と同様の点があります。つまり新薬のパテント頼みの経営であるという事です。(そういう意味で一般消費者向け製品を多数持つJNJ等の方が安定はしています。)  その他各種指標を見てみると   ①売上は横ばい   ②営業利益率は高いがROEは普通(規模を鑑みれば悪いくらい)   ③財務上は安定   ④フリーキャッシュフローは非常に高い   ⑤連続増配はリーマンショックで途切れたがそれ以外では高利回り安定 […]