米国10月13日の状況_BAC分析他

■好決算期待の上昇

 NYダウは前日比+30.71ドルの22871.72ドルと上昇しました。
 9月の小売売上高が前月比1.6%増だったこと、10月の消費者景況感指数が101.1と市場予想(95.0)を大きく上回ったことから、ダウは寄り付きから堅調に推移し、一時は史上最高値を更新しました。
 今週は、大手気企業の決算が続いており、いろんな意味で明暗が分かれています。

 同日に目立った銘柄としては、エヌビディア(NVDA)が+1.86%、バンクオブアメリカ(BAC)が+1.49%、アメリカンエクスプレス(AXP)が+1.51%、CVSヘルス(CVS)が-1.60%、ウェルズファーゴ(WFC)が-2.72%等がありました。

 バンカメが2桁増益を公表したことから買いが殺到したのに対して、ウェルズファーゴは不祥事関連の訴訟費用で2桁減益となり売りが殺到しました。
 不正を行うとどうなるかが現れた対照的な結果と言えます。

 その他、決算間近で好業績期待の銘柄、ネットフリックスなどにもにも買いが入りました。
 
 
■米銀老舗中の老舗、BAC

 上はバンクオブアメリカの過去1年間チャートです。同社は世界40カ国で営業を行っている巨大銀行です。大元まで辿れば創業230年の老舗中の老舗であり、米国内ではJPモルガン(JPM)、ウェルズファーゴに次ぐ売上規模です。(とは言っても、この3行はほぼ同じ規模)
 ちなみに今年の5月まで東証にも上場していました。これも東京という街の地盤低下の影響なのでしょうか。

 バークシャー×銀行と言えば真っ先にウェルズファーゴを連想しますが、リーマンショック時に同社優先株(※1)に対してもに約50億ドル(当時レートで約5,000億円)もの投資(事実上の救済)をしたことがありました。

 (※1)・・・利回り6%確約、2021年までに優先株を普通株7.14ドル×7億株に転換可。現在の株価が25.83ドルなので(25.83ドル-7.14ドル)×7億株 ≒ 130億ドルの価値となります。含み益だけで約80億ドルです。

 後から歴史を見れば大成功と言えますが、あの時はどの銀行が潰れもおかしくないと皆が本気で思っていましたし、事実潰れた銀行はいくつもありました。もちろん潰れればどんな有利な条件の優先株だろうと紙くずです。
 そんな中であろうともバフェット氏は”事実”と”合理性”で物怖じせず勝負できるという、まさに希代の勝負師であり投資家と言えます。

 ちなみにバフェット氏は「銀行には投資しない」と明言しています。じゃあなんでウェルズファーゴをあれだけ持っているのかという話ですが。

 さて、そんなバンカメを投資という観点で改めて見るとどうでしょうか。
 トランプ相場と利上げによる波に乗り、リーマンショックの傷も癒えたのでしょうか。
 
 
(単位:百万USD)

 リーマンショックがどれほどの物かが分かります。
 リーマンショック後も2,3年どん底で苦しんだ後にようやく回復の兆しが見え現在に至っているという所でしょうか。
 利益は依然とほぼ同等まで回復してきてはいます。とはいえEPSを見ればリーマン前よりも遙かに小さな数字に留まっています。

 また、株主還元について、まず連続増配は3年ということで、不況が訪れればまた途切れる可能性は高いです。
 そして、配当性向は25%程度ですが業種上安心できる数字ではありません(もちろん不安視する必要も無いですが)。
 配当利回りも1.9%程度と特筆すべき点はありません。

 以上よりまとめると、トランプ相場と利上げ傾向により利益を増してきており、リーマンショックの傷も癒えてきています。が、やはり不安定な状況には違いありません。
 どうしても銀行株に投資したいというのなら同社よりもウェルズファーゴの方が良いでしょう。他にはADRですがウエストパック銀行(WBK)もおもしろかなとは思います。
 
 というワケで同社のオススメ度は「中の中」です。悪い会社ではありませんが、買う程の要素は現時点ではありません。それこそ、次の買い時は何とかショックが来た際なのかもしれません。
 
 
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コメント

  1. […]  同日に目立った銘柄としては、ペイパル(PYPL)が+5.53%、バンクオブアメリカ(BAC)が+2.22%、ボーイング(BA)が+2.20%、スターバックス(SBUX)が-1.50%、P&G(PG)が-3.68%等がありました。 […]