米国10月18日の状況_IBM分析他

■ダウ一時23,000ドル突破

 ダウ  23,157.60・・・+160.16(+0.70%)
 ナスダック 6,624.22・・・+0.56(+0.01%)
 S&P500 2,561.26・・・+1.90(+0.07%)

 米主要株価が最高値を更新したほか、欧州株が全面高を引き継ぐ形で買いが先行しました。好決算を発表したIBM(IBM)や長期金利の上昇を背景とした金融株への選好が目立ち、堅調推移となりました。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、複数のハリケーンで米南部が混乱に陥ったものの、景気が拡大したとの認識が示されました。

 ダウは、終値でも23,000ドルを突破し最高値を更新となり相変わらず力強い相場である事が見て取れます。

 同日に目立った銘柄としては、IBM(IBM)が+8.86%、アッヴィ(ABBV)が+4.20%、ゴールドマンサックス(GS)が+2.52%、ネットフリックス(NFLX)が-1.98%、アラガン(AGN)が-5.33%等がありました。

 IBMの四半期決算が市場予想を上回ったため株価が暴騰しました。この1銘柄だけでダウ平均を90ドル分押し上げています。
 
 
■永遠の不発弾、IBM

 上はインターナショナルビジネスマシーンズ(IBM)の過去1年間チャートです。同社はコンピュータ関連のサービスおよびコンサルティングとそれらの付随するビジネスを170カ国以上で展開しています。
 設立は1911年と同社はまさに(広義での)コンピュータとともに歩んできたと言っても過言ではありません。

 蛇足ですが私が大学時代には、工学部しかも電子情報系の学科だったからというのもあったでしょうが、ThinkPad(当時はIBM製品だった)を持っていると一目を置かれたものです。しかし、最小構成でも1台50万円、ちょっとパーツをグレードアップするとすぐに100万くらいして手が出なかった(それでも1年分のバイト代つぎ込もうか本気で悩んでいた)事を今でも覚えています。(それを研究費で毎年のように買い換える教員が本当に羨ましかった)

 さて、現在では同社は非常に苦戦しています。以前は各国政府機関や大手企業にばっちり食い込んでおり、安定的に収益を上げていましたが、Windowsやクラウドが主流になるにつれて、相対的に割高な同社製品およびサービスを使う団体も日に日に少なっています。新たな活路を見いだそうと、クラウドや人工知能分野に注力していますが、グーグルやアマゾンが一歩も二歩も先に進んでおり、中々上手くいっていないというのが実情です。

 数十年前から同社は終わった銘柄と見なされています。また最近はバークシャーハサウェイ(BRK.B)が莫大に買い集めたかとおもったら数年で1/3程を売り払い、株価が暴落した事も記憶に新しいかと思います。

 そんな同社ですが、果たして投資という観点で見るとどうでしょうか。
 
  
(単位:百万USD)

 残念ながら、噂やイメージ通り売上は減少傾向です。今回の株価暴騰もあくまで、”予想よりは良かった”というだけの話で、減少傾向であることには変わりありません。
 とはいえ、EPSはそこまで悪くないので、あとはいつ売上が増加するのか、あるいは増加できるのか、が焦点になります。
 
 
(単位:百万USD)

 次にキャッシュフローについては、正直な所そこまで悪くありません。毎期安定しており、フリーCFもかなり多い部類に入ります。営業CFマージンも20%以上あり問題無いでしょう。
 
 
(単位:USD)

 最後に株主還元については、配当額は綺麗に増額しており、せめて株主には還元しようという姿勢が見て取れます。日本の企業だったら真っ先に捨てられるのが株主ですが。とはいえ、配当性向もそれに伴って上がり続けており、要は余力を配当で削り続けている構図です。
 上記と重なりますが、配当性向が100%を経常的に越える前に利益を増やせるか否かが勝負になります。

 ちなみに連続増配は17年(これは今後も伸びる可能性大でしょう。)、配当利回りは約4.1%と期待されていない反面非常に高いです。
 
 
 以上よりまとめると、確かに儲かってはいるものの、今後の伸びが中々感じられないのが正直な所です。今後伸びるのか、伸びる可能性はあるのかが焦点となります。
 ただし、超長期で株を買うという意味では悪くないです。配当利回りも4%以上と非常に高く、連続増配も配当性向100%近くまではほぼ確実に行うでしょう。そういう意味で配当を吐き出させるだけ出させて、出せなくなったら捨てるというのも考え方の一つです。
 
 というワケで同社のオススメ度は「中の上」です。
 将来に対しては不安要素満載ですが、クラウドにせよ人工知能にせよ、覇権を握る可能性も無いわけではありません。そして、仮にクラウドでも人工知能でも失敗してもそれでもまだまだ余力はあります。
 周りの意見ではなく、定期的に数字を見るのが重要となるでしょう。
 
 
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