米国11月6日の状況_FOXA分析他




■好決算好感継続

 ダウ  23,548.42・・・+9.23(+0.04%)
 ナスダック 6,786.44・・・+22.00(+0.33%)
 S&P500 2,591.13・・・+3.29(+0.13%)

 

 好調が続く7-9月期決算を受けて投資家のリスク選好姿勢が強まっているほか、ハイテクセクタでの大型買収や原油相場の上昇、税制改革への期待から堅調推移となりました。
 ダウ、S&P500、ナスダック総合指数は揃って最高値を更新しました。

 同日に目立った銘柄としては、21世紀フォックス(FOXA)が+9.93%、シュルンベルジェ(SLB)が+5.54%、チャーター・コミュニケーションズが+3.87%、ゼネラルミルズ(GIS)が-2.42%、ベライゾン(VZ)が-3.97%等がありました。

 21世紀フォックスが自社大半の事業をディズニーに売却する方針で協議していることが報じられた為暴騰しました。ただし、金額が折り合わなかったため”現時点では”交渉中止状態です。
 他、上記の主な銘柄外ですがクアルコム(QCOM)が、同業ブロードコム(AVGO)による1300億ドル(債務含む)相当の買収検討が報じられたことから堅調推移となっています。
 スプリント(S)は、TモバイルUS(TMUS)との経営統合を巡る協議を正式に打ち切ったため大幅に下落しました。
 
 
■メディア王、FOXA

 上は21世紀フォックスの過去1年間チャートです。同社はアメリカの大手エンターテインメント会社です。テレビ、映画、衛生放送などを全世界で放映しています。以前の社名はニューズでしたが、2013年にWSJなどの新聞部門を切り離し現社名になりました。映画で有名な20世紀フォックスは同社の子会社です。
 筆頭株主はメディア王とも呼ばれるルパート・マードック氏です。

 さて、今回は一旦お流れになったとはいえ、大半の事業を売却する方針には違いありません。同社はニュースとスポーツに集中したい、ディズニーは海外発信のインフラが欲しいというのが双方の目的です。
 
 こういう話を聞くと、21世紀フォックスほどの企業でも経営は危ないのではないかとも思ってしまいますが、実際の財務状況はどうなのでしょうか。
 
 
(単位:百万USD)

 全然伸びておらず、停滞状態です。
 他目立つ点としては09年に利益がマイナスになっている点です。理由はもちろんリーマンショックです。娯楽産業というのは不況時になると真っ先に切り捨てられるので、ある意味仕方ないとも言えそうですが、ディズニー(DIS)は同時期に影響を全くと言って良いほど受けていません。
 
 
(単位:百万USD)

 大規模な設備を必要とせずコンテンツを販売するビジネスなので、流石にキャッシュフローは優れています。
 とは言え、売上同様に停滞状態です。他、営業CFマージンについても、業種を考慮すれば良くない数字です。
 
 
(単位:USD)

 基本的には増配傾向ですが、時々減るときもあり、”社会常識”として配当を増やしているが、コカコーラみたいに何がなんでも配当を増やさなければならない程のカルチャーは無さそうです。配当性向はまだまだ低く、増配余地自体は十分にあります。
 また、配当利回りは約1.4%、連続増配は4年です。
 
 
 以上よりまとめると、知名度や規模は素晴らしいものの、経営状況を見ると、そこまで良くはないというが正直な所です。
 経営者層はこういう数字を見るよりも遙かに内情を知っており、その上であっても経営をスポーツなどに集中させたいのでしょう。
 
 というワケで、同社のオススメ度は「下の中」です。はっきり言って買う理由は何もありません。が、知名度と規模を勘案して下の下は避けました。
 エンタメ系企業の株が欲しいのならディズニー(DIS)を買えば良いと言ってしまえばそれで終わりです。




 
 
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コメント

  1. […]   同日に目立った銘柄としては、21世紀フォックス(FOXA)が+5.52%、マテル(MAT)が+2.52%、ベライゾン(VZ)が+1.45%、コカコーラ(KO)が-1.83%、コムキャスト(CMCSA)が-2.45%等がありました。 […]